光を取り込む、コンパクトなキッチン
10月4日
読了時間: 2分

住宅の中で、キッチンは単に料理をするための場所ではありません。
毎日の暮らしの中で長い時間を過ごす場所だからこそ、そこにどのような光が入り、
どのような素材に囲まれているかによって、空間の印象は大きく変わります。
この住宅では、キッチンをコンパクトにまとめながら、その上部に高さのある開口を設けています。
正面から見るとシンプルなキッチンですが、上部から入る自然光によって、時間帯によって空間の表情が変わります。
白い壁、グレーのキッチン、濃い色の床。
そして右側には木の素材感を残した壁。
色や素材を必要以上に増やさず、それぞれの素材が持っている表情を生かしています。
キッチンの横には小さな窓があり、奥へと視線を抜けることで、コンパクトな空間でありながら閉塞感を感じにくい構成になっています。
住宅を設計するとき、必ずしも大きな空間や大きな窓が必要というわけではありません。
限られた大きさの中で、
どこから光を取り入れるか。
どこに視線を抜くか。
どんな素材を残すか。
そうした一つひとつの判断によって、日々の暮らしの感じ方は変わってきます。
このキッチンも、特別なものをつくるというより、限られた条件の中で、
毎日の生活が気持ちよくなる場所をつくることを考えたものです。
設計監理
一級建築士事務所 Coo planning(クープランニング)
大阪市西区京町堀
中尾彰良




コメント